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ここでは、人生万事塞翁が馬 (楽あれば苦あり)での 2009年 01月 に掲載した記事を表示しています。

青田昇氏エキスパート部門初の殿堂選出

いやー、感無量です。
競技者部門ではなくエキスパート部門とは言え、
青田昇氏の野球殿堂入りが叶うとは…。
その実績を考えれば遅すぎた感は否めませんが、
それでもずっと望んでいたことだっただけに、やっぱり嬉しいです。

まあ、エキスパート部門とは言っても、実質的には
選手時代の実績併せてのものだと思いますから、
そういう意味では普通に喜べばいいんですけどね。
鶴岡一人、三原脩、水原茂の3大監督や藤本定義などの大監督なら
ともかく、いくら優勝請負人と言われた名ヘッドコーチと言えども
コーチ時代だけの実績で殿堂入りするにはちょっと弱いですから
やはりここは本塁打王5回を始めとする選手としての赫々たる実績が
考慮された考えるのが自然でしょうね(牧野茂という例外もいますが…)。

まあ、ここまで殿堂入りが遅れた理由は青田氏の現役時代からの
破天荒な言動や、選手を辞めた後もコーチや監督を歴任するなど殿堂入り
資格を得るのが遅かったことなど、様々な理由があるんでしょうが…。
やっぱり1番の原因は79年の退団騒動なんでしょうねえ…。
昔の絶対的な人気球団の巨人で、長嶋に請われての入閣だったにも
関わらずシーズン前に退団、しかも暴力団絡みの舌禍事件でしたから…。
あれがなければ青田氏が健在の内に殿堂入りもあったと思いますね。

でもやっぱり、同時期に活躍した“打撃の神様”川上哲治や
“猛牛”千葉茂はとうの昔に殿堂入りを果たしているんですから、
巨人第二期黄金時代前半の3番バッターを務めた“じゃじゃ馬”の
殿堂入りがここまで遅くなったのはおかしいとしか言いようがないしょう。
まあ、青田氏は“じゃじゃ馬”のニックネームからも分かるように
4番だった川上とは対極に位置するキャラクターだったらしいですからね。
そういう意味では、職業野球創成期の巨人の大投手沢村栄治と
タイガースの4番バッター景浦将の関係に似ているかもしれません。
殿堂入り制度ができた初年度に真っ先に殿堂入りした沢村栄治に対し、
景浦の殿堂入りは制度ができた後数年間見送られました。
毎回候補に名前は上がるのですが、大酒飲みで生活態度に問題があり、
晩年はそれが原因で成績が下降の一途を辿ったとか。
「まともなら凄い成績を残せた選手だった」と主張する賛成派に対し
「まともにやらなかった選手は殿堂入りに相応しくない」と反対派は
切り返したとか(笑)結局景浦氏も殿堂入りしたんですけどね。


閑話休題。

いやね、もちろん私は青田氏の現役時代なんて知りませんよ。
けど私は不思議と、過去を記録した本や映像でしか知らない、
それでしか知り得ないこの選手が大好きになっていたんです。
中学時代(今で言う高校)はあの310勝投手別所毅彦の2年後輩。
中学中退して巨人入りし、徴兵された水原茂の後を継いでサードの
レギュラーに抜擢されるも18戦で14エラーを記録してすぐにお払い箱。
守り慣れないサードの守備でポロポロこぼしたわけではなく、
あまりの強肩で制御が効かず、送球がファーストの遥か頭上を
越えてスタンドに飛び込んでいったものだったという…。
ま、手榴弾投げの大会で100m以上飛ばしたらしいですから、
野球のボールなんて軽すぎたってことなんでしょうね(笑)
それでも打撃では3割を記録していたので引っ込ませるわけにもいかず、
結局強肩や俊足が生かせるセンターにコンバートされたということです。
その後は…まあ色々ありながらも阪急、巨人、大洋と渡り歩き、
現役引退後は巨人時代からの恩師藤本定義に請われて阪神のヘッドコーチ。
辞めた直後、今度は闘将西本幸雄に目をつけられ阪急のヘッドコーチに。
どちらの球団でも監督の右腕としてチームを優勝に導く辣腕ぶり。
その後古巣の大洋で1年だけ監督を務めましたが、
終盤まで優勝争いに絡んだものの結局Bクラスに終わりました。
この時に自分は2番手(つまり監督の右腕)が1番合っていると悟ったそうで、
それだけに巨人にコーチとして復帰するとなって張り切っていたでしょうに、
事件については青田氏にも責任があったとは言え、無念だったと思います。

とまあ、青田氏の球歴はこんな感じなわけですが。

まだ殿堂入りしていなかった元プロ野球選手の中で、私が殿堂入りを
心から望んでいた選手2人の内の1人ですから、ホント嬉しいの一言です。
本人は既にこの世にいませんが、奥さんが健在だったことがまだ救いですね。

ちなみに2人の内のもう1人は殿堂入りはほぼ不可能だと思います。
誰もが認める歴代でも最高の投手の1人に数えられる選手なんですけどね…。
何球団も渡り歩いてそれぞれで違う役割を担い、優勝請負人と呼ばれた…。
とまあ、ここまで書けば昔の野球をある程度知ってる人ならすぐ分かるでしょう。
実績抜群で誰が見ても選ばれるのに相応しいのに絶対選ばれない理由がある
選手なんて何人もいませんから。仕方がないことですが…やはり残念ですね。




しかしまあ、随分長々と書いたものですねえ。
昔取ったなんちゃらとはちょっと違いますが、やっぱり
過去に蓄えた知識の量が競馬とはケタが違いますね(笑)
普段は全く役に立たないムダ知識なのが何ですが…。


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